2007年12月24日

「娘の死、風化させない」 短大生死亡事故 公訴時効成立 父、癒えぬ悲しみ語る

 岡山市の路上で2002年12月、短大生だった同市の中桐裕子さん(当時19歳)が、酒気帯び運転の軽乗用車にはねられ死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検され、地検が4度目の不起訴処分とした運転者の女性(23)の公訴時効が22日午前0時に成立した。法廷での原因究明を願い続けた裕子さんの父で会社員、裕訓さん(56)は遺影を前に、今も癒えない悲しみを語った。

 裕訓さんは「裕子の自転車が飛び出したのが原因だったとする地検の鑑定結果は納得いかない」と、自ら交通事故鑑定人に依頼して鑑定書を作成。岡山検察審査会や地検に提出するなどしてきた。しかし、4度目の不起訴を決めた検察側の処分の理由は「飲酒の有無にかかわらず、女性が事故を予見でき、回避できる状況にはなかった」だった。

 裕子さんは3人姉妹の末っ子。動物が好きで、たびたび捨て猫や捨て犬を拾ってきた。将来、動物を世話する仕事に就くことが夢だった。裕訓さんはほほ笑む遺影を見つめ、早すぎた死に、「(親と)順番が違うだろ」と話し掛けるという。

 21日夜、裕訓さんと妻の真理子さん(53)は仏壇に向かい、お経を唱えていた。毎年訪れる、つらい夜。今年は特別だった。そして、夫婦で時効の瞬間を無言で確認。「もっと何かできたのではないか。複雑な心境です」と無念さをにじませた。

 裕訓さんは飲酒運転をなくすため、各地の事故の遺族と連携している。「そのためにも、娘の死を風化させてはならない」と語った。

(2007年12月23日 読売新聞)


※関連記事

酒気帯び死亡交通事故で、3度目の不起訴不当…岡山
 岡山市で5年前、短大1年だった同市の中桐裕子さん(当時19歳)が、酒気帯び運転の女性(23)の軽乗用車にはねられ死亡した事故で業務上過失致死容疑で書類送検された女性を不起訴とした岡山地検の処分について、岡山検察審査会は12日、3度目の不起訴不当を議決した。同じ事件で3度の議決は極めて珍しいという。

 中桐さんは02年12月21日夜、自転車に乗って帰宅途中に軽乗用車にはねられ死亡。運転していた女性は当時、高校3年生だったが、居酒屋で飲酒しており、地検は女性を道交法違反罪(酒気帯び運転)で略式起訴したが、業務上過失致死容疑については、飲酒と事故との因果関係を認めず、03年8月、不起訴にした。

 同審査会は両親の審査申し立てを受け、2度にわたり不起訴不当を議決したが、検察側は「起訴するだけの証拠がない」とし、3度不起訴にした。両親は11月19日、同審査会に3度目の申し立てをしていた。

 今回の議決書で同審査会は「酒気帯び運転していなければ、衝突を回避することができた可能性がある」などと指摘。公訴時効は22日午前0時に迫っている。岡山地検の村瀬正明・次席検事は「議決内容を至急検討したうえ、必要な対応を迅速にとり、結論を出したい」とのコメントを出した。

 井戸田侃・立命館大名誉教授(刑事訴訟法)の話「3度の不起訴不当の議決はかなり珍しい。検察審査会は国民の代表であり、裁判員制度など国民の意見を常識として尊重する流れが強くなるなか、当然起訴し、裁判所に判断を委ねるべきだ」

(2007年12月13日 読売新聞)


羽白熊鷲「3度にわたる不起訴ふ頭の議決を無視する決定で、被害者の思いを踏みにじる行為だ。民事では七千万の損害賠償判決が下されており、司法によって加害者の過失は認定されている。そして何よりも飲酒運転である。一言で言えば検察は糞。」


posted by 羽白熊鷲 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 凶悪事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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